自分で探すしかない自分自身に合った歯医者さん

学生の頃、虫歯が痛み出したので母に相談したところ、母が通っている歯医者を勧められたので、その歯医者に行ってみました。

ビルの中にある歯医者で外観は分かりづらく、しばらくそのあたりを探してみて、ようやく辿り着きました。

院内は綺麗でもなく汚くもないといった治療室で、年を重ねた女性の受け付けが一人、男性の先生一人だけでした。

まず麻酔を打って治療とのこと。
それまでの経験上、歯医者の麻酔で気分が悪くなったり体調が悪くなったりすることもなく、至って普通でしたので麻酔も大丈夫と先生に報告をしました。

先生がまず麻酔を治療箇所に1本、2本、3本と打っていきます。しばらくして、歯を削り出したのですが、非常に痛くて我慢ができませんでした。すると、続けて先生が麻酔を1本、2本と更に打ちます。またしばらくして治療を再開しましたが同じように痛み、とても苦しかったのです。

女性も先生も「おかしいなぁ、こんなはずはないんだけどなぁ」と更に麻酔を打ち、治療を再開しました。

治療後も頬が腫れ、痛みも大変でしたが我慢しました。
何より恐かったのが、麻酔が効いていないにも関わらず治療を再開するときに女性が馬乗りになって体を押さえつけて、という形で痛みと恐怖しかありませんでした。

家に帰って母にどうしてその歯医者を勧めてきたのかを尋ねたところ「私の同級生だから」というだけのこと。よく話を聞いてみると、母と息子の親子で経営しているとのことでした。

幼い頃から何度か歯医者に行ったことはあるけれども、このような体験は初めてで接客態度、治療方針、治療内容など自分には合わないと思いました。
しかし、治療中の歯を放置するわけにもいかず、その虫歯が完治するまでは通いましたが本当に痛苦でした。とりあえず、痛みのあった1本の虫歯だけを治療した、という形です。

その後、学校の歯科検診で歯医者に行く必要があり、と診断を受けたので自分で電話帳を調べ自転車で探しました。当時、パソコンやインターネットは今のように普及されていなかったので、医院内容など調べることはできなかったので飛び込みです。

診てもらって合わなかったら(恐怖を感じたら)すぐに変えようと思っていましたが、検診も、治療も、接客も、痛みや恐怖を感じることなく普通で安心しました。

危うく歯医者嫌いになり、何があっても歯医者には行きたくなくなるところでしたが、自分で見つけて良かったと思っています。
その歯医者さんでは治療の必要なし、と診断されるまで通うことができました。

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